会社は廃業、部下6人を全員無事に次の職場へ送り出し、
ガランとした事務所でポツンと一人取り残された40代の私。
手元に残されたのは、
「無職・仕事なし・収入なし」
という容赦ない現実だけでした。
自分の就職活動を完全に後回しにして駆け回っていたため、
7月を迎えた瞬間、私は文字通り社会の路上に放り出されてしまったのです。
自宅の部屋で一人、ポツンと天井を見上げながらため息をつく日々。
「部下を守り抜いた誇り」はある。
後悔はしていない。
でも、これからどうやって食べていけばいいんだ……?

そんな絶望的な暗闇の中にいたある日、一本の電話が鳴り響きました。
「まっちゃんさん、あなたのあの仕事ぶりを見ていたんです」
電話の主は、かつての取引関係者でした。
受話器の向こうで、相手は思いがけない言葉を口にしたのです。
「商社が廃業するとき、ご自身の就活を後回しにしてまで
部下全員の行き先を決めて、一人で残務処理を全部引き受けたでしょう?
その心意気に感銘しました」
「え……?」
「自分の保身ばかり考える奴が多いこの時代に、
リスクを背負って最後まで誠実に人を守り抜く、
そんな骨のある人間を僕たちは探していたんです。
ぜひ、うちに来てくれませんか?」
なんと、その電話は誰もが知る大手製薬会社からの連絡だったのです。
地獄のような2ヶ月間、利他の心で誠実に泥を被り続けた私の行動を、
神様は見捨てていませんでした。
「人を守れば、結果として自分も守られる」。
恩人から学んだ生き方を愚直に貫いた結果、
奇跡のような救いの手が差し伸べられた瞬間でした。

薬学の最前線で出会った「衝撃の違和感」
こうして大手製薬会社へ転身を果たした私は、
部長職から平社員として雇われることになりましたが
(これまでの給料だと製薬会社の給料ではその待遇に!!製薬会社給料高過ぎですね)
医療や薬学の深い知識を学べる環境を手に入れた喜びと
手を差し伸べられた喜びから新入社員のような気持ちで働くこととなったのです。
購買担当や革新的な飲料プロジェクトなどに携わり、
多くの商品設計に関わりながら、毎日夢中で仕事に打ち込みました。
しかし、医療や製薬の最前線に身を置けば置くほど、
私の心の中に強い「違和感」が芽生え始めたのです。
現代医療は、保険適用となる「病名」がついた瞬間、
目の前の『人間』を見るのではなく、
あらかじめ決められた手順書(マニュアル)に沿って薬を処方し、
処理していきます。
症状を薬で抑え込む対症療法ばかりが優先され、
人間が本来持っているはずの「自分で治ろうとする力(自然治癒力・恒常性)」が
置き去りにされているのではないか――?

かつて血圧230まで体を追い込み、
死の淵をさまよった私だからこそ、
痛感した真実がありました。
「薬や病院に自分の命を丸投げしちゃダメだ。
健康は、他人に委ねるものではなく、
自分自身で守る最高の資本なんだ」
この強力な気付きこそが、のちに私が薬や手技の枠を超え、
「人の身体の声を直接聴く整体師」へと足を踏み入れる最大のキッカケとなったのです。
さあ、大手製薬会社で「手当てと健康の本質」に気づきだした私。
ここからお酒の会社で手掛けた商品開発のスキルを活かしながら、心機一転平社員に戻り効率よく仕事をこなしていきながら、その裏ではちゃくちゃくと・・・・。
さあ、次回はどうなるのかお楽しみに!

【次回予告】 第4話:【ヒット商品開発の裏側】180アイテムを生み出した「段取り術」と手当ての開眼 メーカー時代から通算180以上の商品を世に送り出してきた私。 その背景にあったのは、小学生の頃の短所を逆手にとった「段取り8分」の思考法でした!次回もぜひお楽しみに!
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