昼間は製薬会社の平社員としてスマートに成果を出し、
定時でサッと退社する。
夜は専門学校で学び、週末は家族サービスを大切にしながら、
時間を見つけては技術セミナーで「手当ての技」を研ぎ澄ます。
高校時代から大好きだったバイオテクノロジーの知見、
お酒のメーカーで培ったゼロから価値を生み出す商品開発スキル、
そして製薬会社で学んだ薬学の知識。
それらすべてが、新しく学び始めた解剖学や東洋医学、
整体の技術を習得する柔軟な思考となり、乾いた土が水を吸収するように
自分がブラッシュアップして行くのがわかりました。
「病院や薬に自分の命を丸投げさせるのではなく、
誰もが自分の手で自分の体を整えられるセルフケアの体系を作ろう」
過去の過労での挫折も、無職になった絶望も、
すべてはこのためにあったんだと思えるほど、
私の頭の中で新しいノウハウが次々と形になっていきました。
仕事は順調、週末の家族との時間も大切にし、
学びも楽しくて仕方がない。
まさに「成功の連続」であり、自分の人生が完全に軌道に乗ったと確信していた時期でした。
しかし、そんな私の足元で、人生を根底から吹き飛ばすような
「恐ろしい悲劇」のカウントダウンが静かに始まっていたのです。

「おせっかいな善意」が引き金になった
当時、私は家族のために仕事を続けたい妻の気持ちを尊重し単身赴任を選択。
まだ幼い子どものこともあり、金曜日の仕事終わりに高速を飛ばして片道140㎞
の未知を走り自宅に到着。
家族と金曜の夜~日曜日の夜まで過ごし、日曜の深夜に車を飛ばして
単身赴任先に戻るという過密スケジュールを毎週末続けていました。

そんな折、プライベートで大きな出来事が発生します。
義理の父が亡くなり、残された義理の母が深く落ち込んで、
うつ状態になってしまったのです。
昔から子どもやお年寄りに弱く、「困っている人を放っておけない」
という面倒見の良さ(というか、おせっかいな性格)が私の持ち味でした。
大切な家族を守りたい、悲しんでいる義母を救ってあげたい。
そう思った私は、良かれと思ってある提案をしました。
「一人にしておくのは心配だし、僕たちの家で一緒に暮らしたら?」
家族を大切にしたい一心からの、純粋な善意でした。
ですが、この決断こそが、私の人生を地獄の底へと引きずり下ろす
「最大のトリガー」になってしまったのです。

居場所を失い、ポストに届いた一通の封筒
同居が始まると、家庭内の空気は徐々に変わっていきました。
元々孤独感を抱えていた義母と働きながら子どもを見ている妻が結託しました。
なぜか毎週末帰ってくる私を敵視し、家庭内で少しずつ排除し始めたのです。
今考えれば、こういうことだとわかってきました。
もし、自分の単身赴任が終わったら
一人で住むのではないという不安が増し、娘との生活を維持したい義母
子育てしながらの仕事、自分の親と暮らすので家事や食事や子育てを親任せ
仕事に専念できる環境で単身赴任の間に出世した妻は、帰ってきたときに
自分がいると・・・そのような働き方ができない。
この時、妻は毎日帰宅時間が20時を過ぎていました。
この働き方は、自分と約束した働き方とは違うのですが・・・。
家族のために働き、子どもへの愛情から週末の時間を確保し、
良かれと思って同居を提案したはずなのに、
家に帰って、私の居場所はどこにもありませんでした。
※帰ったらどことなくよそよそしいのってわかりますよね。

これはヤバイと考え、会社に直談判し
仕事場を自宅から通える地域に変えてもらい、晴れて家族の元へ戻ることになったのです。
それでも、絡まった糸は戻らず、
何故か「義理の母からは、私が娘を守りますと!?」
どいういうこと??
ただ、このままでは良くないと考え
「少し距離を置いて、頭を冷やそう。お互いに落ち着けばまた話し合えるはずだ」
※この時は、義母と元嫁のたくらみを感じられなかったのです。。。安易な選択をしてしまったと
今では後悔しています。
私は関係修復を信じて、一時的に家族の近くのアパートに引っ越し
別居して頭を冷やす選択をしました。
家族との平穏な日常を取り戻すための、前向きな一時避難のつもりだったのです。
子どもとはこれまでと同じように毎週顔を合わせ、参観日も行ってました。
徐々に修復できているかなと思いつつ、別居を始めて1年過ぎたある日
アパートのポストに、一通の重々しい封筒が届いていました。

差出人の欄を見て、私は自分の目を疑いました。
「〇〇家庭裁判所」
震える思いで封を切り、中身を取り出しました。
そこに書かれていたのは、信じられない文字でした。
「離婚調停申立書」
さらには、弁護士によって連ねられた、
私がやったことも身に覚えもないような
「事実無根のDVや虐待」
という恐ろしい言葉の数々。
「え……? なんで……? 俺が一体何をしたっていうんだ……?」
頭の中が真っ白になり、
手紙を持ったままその場に崩れ落ちました。
家族を守りたくて差し伸べた手が、
一瞬にして自分の背中を刺す刃となって返ってきた瞬間でした。
さあ、仕事もプライベートも順調に見えた私に、
突如として襲いかかった人生最大・最悪の泥沼劇。
手元のお金をすべて押さえられ、塩おにぎりで凌ぐ地獄の極貧生活が幕を開けます……!
さあ、次回はどうなるのかお楽しみに!

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